僕はアニメ作品の中で、藤島康介が描いた「逮捕しちゃうぞ」という作品が大好きです。このアニメは1990年代に大ヒットした作品ですが、この時期に人気を見せた作品は数多くあります。今回は「逮捕しちゃうぞ」と同じポリスものの「勇者警察ジェイデッカー」というアニメについて僕浅野総一郎が解説していきます。

「勇者警察ジェイデッカー」の概要

本作品は、勇者シリーズの第5作目にあたるロボットアニメです。1994年2月5日~1995年1月28日の間に全48話が放送されました。刑事ドラマがモチーフとなっているため犯罪や事故、災害などの個人逮捕劇から地球の公的機関所属の勇者といった題材が扱われています。劇中では1話に対して事件を扱う1話完結のエピソードが多い中、1つの事件に対して複数話しを要するシリーズ構成が特徴です。ロボ描写においてAIの設定が深く掘り下げされていて、人間と同じように心を持つロボットが忠実に描かれています。

逮捕しちゃうぞ 藤島康介が描くポリスワールド

時は2020年、小学4年生の友永勇太は誰にも言えない秘密の友達がいました。その秘密の友達とは警察庁がハイテク犯罪に挑むために製造している新型ロボット「デッカード」です。工場に忍び込んだ勇太は製造中のデッカードと出会ったことをきっかけに、心を持つロボットへと変貌していきます。しかし、完成披露のイベント前日に、デッカードのこれまでの記憶は全て抹消されるということが告げられました。

翌日、過去の記憶がなくなったデッカードは移送中、高性能ロボットを狙った犯人がデッカードを奪おうとします。電源を落とされ抵抗できなくなってしまったデッカードは、勇太の叫びに反応し記憶を取り戻し自ら起動するという奇跡的な現象が起こりました。本来想定されていた以上の能力を発揮し犯人を逮捕へと結びつけた事実を警視総監冴島十三は、勇太を特例として少年警察官に任命しました。勇太は特殊刑事課のブレイブポリスとして、デッカードをはじめとする刑事達のトップとして難事件に立ち向かっていくというストーリーになっています。

勇者シリーズの中で少し重いあらすじが多いと僕は感じていますが、コメディタッチに描いている部分もたくさんあると思います。例えば勇太が女装して女子高に忍びこむシーンや、次作品である黄金勇者ゴルドランを思わせるような箇所がたくさんあることです。各ロボットがブレイブポリス以外の場所でも交流を持つシーンもあり、それぞれのロボットの個性が強く描写されている作品となっています。